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川尻江美インタビュー

「HIROBIRO」という広島県に移住を考えている
人へ精一杯のサポートや、提案をしたいという思いから生まれたWEBSITE!
チャレンジする人や、夢を見る人を
全力で応援する「HIROBIRO」でウェイクボード業界より“川尻江美”proがインタビューを受けた!

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好きな場所でプロスポーツの一流選手に。
身近な瀬戸内海の魅力を再発見して。

瀬戸内海を舞台に活躍する,プロウェイクボーダーの川尻江美さん。
瀬戸内の島に生まれ育った彼女が,挑戦のステージとして選んだのはやはり瀬戸内海だった。豊かな海に育まれる広島の魅力を,川尻さんならではの視点で発信。

広島でウエイクボードを始めた経緯は?

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私は瀬戸内海に浮かぶ能美島(沖美町)出身です。大学卒業後は島に戻り,実家の農業を手伝っていました。島の穏やかな生活は大好きでしたが,一方で何か物足りなさを感じていました。
そんな時,実家近くでウェイクボードの大会が開催されると知り,見学に行きました。大会当日は,島内外から若い人がたくさん集まって,普段の島の様子が一変していました。海上で飛んだり回ったり,とにかく楽しそうで仕方ありませんでした。その翌日ボードを購入し,海へ向かいました。潮風を感じながら自分の足で水上を滑る,自然との一体感を味わう体験に感動し,どんどんウェイクボードの魅力に憑りつかれていきました。大学時代にスノーボードをやっていましたが,水上であれば転倒しても痛くないですしね(笑)。
家業を手伝いながら大会へ出場してプロ資格を取得した年,自分のやりたいことがやり易い環境を整えるため,ボード専門店スタッフとして転職し現在に至っています。

プロスポーツ選手としての生活とは?

ウェイクボードは,日本ではまだまだマイナーなスポーツなので,プロ活動だけで生活を成り立たせるのは正直難しいです。プロツアーは年間5戦あって優勝すると賞金がでますが,それだけで生活していけるような金額ではありません。
ほとんどは仕事をしながらプロ活動をするケースが多いです。私もインストラクターとして,ウェイクボードショップの江田島店で指導したり,広島店で店員として働いたりしています。
私も世界大会まで経験させてもらいましたが,広島店に近く,江田島店にも船で通える広島市内(宇品)に居住し,働きながら時間があれば毎日海に出て,大黒神島の周辺などで練習する生活です。
広島の競技人口は,大会に出る人が100人くらい,体験したことがあるという人まで含めると何千人ということになると思います。最近はお客さまの年齢層も広がっていて,ウェイクボードに限らず,瀬戸内のマリンレジャーを満喫してくれていることが嬉しいです。

知られざる瀬戸内海の魅力とは?

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穏やかで海産物のイメージが強い瀬戸内海ですが,実はウェイクボードなどのマリンスポーツに適した環境が整っています。波が穏やかなので専用艇で新しい波を作り易く,砂浜や牡蠣いかだに当たって古い波が消えやすいなどの利点があります。他県では川を利用することが多いですが,狭い川でボートが行きかい波が残ったり,琵琶湖などでは,岸から何十メートルはボートを走らせてはいけないという条例も作られ,安全に楽しむための環境整備が課題となっています。
「自然の中で遊んでいる」という感覚は,瀬戸内海ならではの贅沢な要素です。車の窓を開けて海岸を走るだけでも,潮風が心地良いですよね。
県外から来られたお客さまは,入水時,自分の乗ったボードが透けて見えるのは凄いと水の綺麗さに驚かれます。

私たちにとっては普通のことなのですが,ダムやなどでウェイクボードをしようとすると,雨が降った後などは泥水のように濁ってしまうのだそうです。お客さまとの交流を通して,瀬戸内海の素晴らしさを客観的に再認識させていただいています。時には,ウェイクボードの作り出す波で,漁業関係者のお仕事を邪魔してしまうこともあるのですが,おじちゃんたちと話をすると「魚食べるかー?」と一気に距離が縮まるところも魅力ですね(笑)。

スポーツをライフスタイルにするためには?

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多くの方が憧れるライフスタイルですが,いきなり島内に移住してどっぷりと理想に浸るのは現実的でないと思います。島には独特のしきたりがあったりして,島民とのコミュニケーションで壁にぶつかることもしばしばです。また,農業・漁業・役所仕事以外の雇用が少なく,金銭面で挫折する方も多いです。特にウェイクボードは,比較的お金のかかるスポーツですからね。
広島は100万都市でありながら,中心部から1時間圏内に海も山もある恵まれた環境です。生活の安定を確保しながら,マリンスポーツなどで人生を豊かにすることが十分可能だと思います。
私も広島市内に住んで,休みの日には繁華街でショッピングを楽しんだり,友人と食事にいくなどしてリフレッシュしています。
移住してこられる方には,まずは生活しやすいところに住んで,自分のしたいライフスタイルの環境を整えていくという方法を私はオススメします。
ライフスタイルでいうと,湘南にはサーフィンなどで海を生活の一部としたライフスタイルを送る人が集まってきていますが,広島の海は,親子連れが遊びに行く海,若い人が刺激的なマリンスポーツをする海,中高年がゆったりと親しむ海と年代別の遊び方ができるのが魅力ですから,湘南とは違った海のライフスタイルを提案することができるのではないでしょうか。

移住を考えている人へ一言お願いします。

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不安や困難がある方が,その先にある達成感は大きいはずです。動けば必ず何かが変わります。住む人たちが潤っていることが,外から魅力を感じてもらえる一番の要因だと思います。
個人的には,大好きな島の生活を一人でも多くの方に知ってもらい,おじいちゃんおばあちゃんも巻き込んで,もっとワクワク元気な町にするため一緒に盛り上げてもらいたいという気持ちがあります。
空気の澄み方で季節を感じたり,新鮮な魚が食べられたり,日が沈んだら寝るなど,すごくシンプルだけど本当に贅沢な生活です。
まずは興味を持ってもらって,足を運んでもらいたいです。

 

 

 

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参照元
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